[2674] | 本条 2007/6/9 (Sat.) 03:00:19 そのあわれなウミカラケ(仮)は、突如現れたマッコウクジラに対して、その貧弱な触手で最期の抵抗を試みようとしたのだろうが、あたかも巨岩に生卵を投げつけるようなあっけなさで捕食されてしまったのである。
このようにして、我々がようやく発見したその奇ッ怪な生物は、マッコウの遅めの昼食と化したのだった。
その時、水中マイクが拾った能天気なその声が、果たして何の声であったのか、理解できるものは一人もいなかった。
「おじさ…はさー。例え負けr…かっている勝負でも、時とs…戦わなきゃ……場面ってのがあると…ん…ヌェー。たとえば甲子園優勝チームに、バットも持ったことが無い茶道b……挑戦するような惨めな戦いでも…って、う、嘘、……や、やめッ」
海恋し編〜完〜
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